東京労災一人親方部会は、クレジットカードを登録いただくことで、毎月払いで労災保険に加入できることを特徴の一つとしています。
そのため、「できれば毎月払いで、初期費用等の負担少なく労災保険に加入したい!」という一人親方様が当会へご加入いただく際、「ところで、クレジットカードってどんなものがオススメですか?」と質問されることも度々ございます。
このご質問への回答はなかなかに難しく、結局は一人親方様の状況やご希望に沿ったサービスを提供しているクレジットカードをご選択いただくことが一番ということになります。クレジットカードは相当な種類が発行されており、それぞれ、個性的なサービスが付加されていますから、もっともメリットがあると感じられるものに決めていただくのが長期的にはお得ですから。
クレジットカードを作るときのポイント
とはいえ、もしこれからクレジットカードを作ろうという一人親方様の場合は、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。適当に申し込んでしまうと審査に落ちてしまうこともありますから、確実に作りたいというときは、多少の注意を持って申込みましょう。
労災保険の特別加入からは逸れてしまいますが、たまには違った話題をということで。ここでは簡単に「クレジットカードを作るときのポイント」をご紹介します。
1.クレジットカード申込みの情報は正確に
まず第一に、これは当たり前のことといえば当たり前のことなのですが、クレジットカードの申込みをする際、申込書(またはウェブサイトのフォーム)で「必須」とされている項目は、しっかりと正確に情報を記入しましょう。
「クレジットカードなんて最低限の情報を書いておけば作れるだろう」と思って適当に申込書に記入して記載漏れを作ってしまうと、この人は何か書けない理由があるのではないか、問題があるのを隠しているのではないだろうかと、クレジットカード会社に思わぬ不審を抱かせてしまいます。
ごく基本的なことになりますが、まずは「必須」とされる情報はしっかりと記入するようにしましょう。
2.同時に複数申し込むと審査に通らない可能性も
意外と陥ってしまいがちなのが、クレジットカードの複数同時申込みです。気になるクレジットカードがいくつもあると、「せっかくだから全部申し込んで、審査に通ったカードを使おう」と思ってしまう一人親方様もいらっしゃるようです。
しかし、クレジットカードの申込みというのは各クレジットカード会社で共有されていますから、一度に何枚も申込みを行ってしまうと「この人はなぜ、突然何枚ものクレジットカードを作ろうとしているのだろう、もしかすると使うだけ使って(キャッシングするだけして)返さないつもりでは・・・」と、これまたクレジットカード会社に思わぬ不審を抱かせてしまう可能性が。
そこで、これからクレジットカードを作ろうとするときは、必要と思われるカードを1枚だけ厳選して申し込むほうが無難です。(ただし、最初に作るカードを審査の厳しいものにすると作れない可能性がありますから、6番目のポイントも合わせて検討してください)
3.キャッシング枠は必要なときのみ設ける
上記2の注意点と本質は同じですが、クレジットカードを申込むとき、むやみにキャッシングの枠を多く取ってしまうと、審査に通りにくくなってしまいます。
理由は2と同じで「この人はキャッシングの枠を大きく取っているが、借りるだけ借りて返さない危険はないだろうか・・・」と、クレジットカード会社の不審を買ってしまうことがあるためです。
さすがに最初の1枚を作るというときにはそこまで気にする必要はありませんが、キャッシング枠というのは年収によっても左右される項目です。必要最低限の枠に留めておく(不要ならゼロにしておく)と、クレジットカードの審査には通りやすくなります。
4.転職直後や引っ越し直後は避ける
一人親方様が独立直後のときは、クレジットカードが作りにくくなることがあります。たとえばこれまで建設会社に勤めていた方が一人親方として独立し、さらにそのタイミングで住む場所も引っ越したというタイミングでクレジットカードを作ろうとすると、以前よりも格段に審査に通りにくくなるので注意が必要です。
建設会社の従業員であるときは、従業員の段階でクレジットカードを作っておくほうが、独立直後よりは通りやすいことが多いはずです。
5.携帯電話(スマートフォン)の料金未納にも注意
そして最近では、スマートフォンを分割払で購入するという機会も増えていますが、このスマートフォンの分割代金を未納のまま放っておいてしまうと、クレジットカードの作成ができなくなってしまうので要注意です。
一度、スマートフォン等の本体代金の分割支払の未納が発生してしまうと(もちろんすぐ振り込めば問題がないことも多いですが)、未納のまま放置した情報が残ってしまうため、その後、数年に渡ってクレジットカードの作成ができなくなってしまう可能性もあります。
6.作るのが比較的容易なカードと難しいカードがある
以上がクレジットカードを作るときの主な注意点ですが、そもそも、クレジットカードというのは作りやすいカードと作りにくい(審査が厳しい)クレジットカードがあります。
「ゴールドだと審査が厳しい」「一般カードなら比較的厳しくない」という同一カードの中での区別もありますが、それ以前に、銀行が発行するカードやクレジットカードブランド自体が発行するカード(三井住友VISAカードやJCBカード、ダイナースやアメックスなど)は比較的審査が厳しく、それ以外は比較的審査がやさしめという区別もあります。
この点をあまり気にせずに、「せっかく作るなら口座のある銀行のゴールドカードを作ろう!」など突然申し込もうとすると、審査に落ちてしまう可能性が相当高くなってしまいます。
一般的には、楽天カードやイオンカード、SAISONカードなどは年収や勤続年数をあまり問われないため比較的作りやすいと言われています。ただし、カード会社が求める客層とあまりにかけはなれている場合には「この人はカードを発行しても使ってもらえないのではないか」と判断されて、他の人が作りやすいと口にするカードでも作れないケースもあるようです。
以上、ご参考までにクレジットカードを作る際の注意点などをご紹介しました。
繰り返しになりますが、一人親方様それぞれ、状況やご希望が異なりますから、各クレジットカード会社のサービス内容などもよく検討して、「これだ」と思われるカードを作っていただくことが一番大事です。